ビール純粋令
1516年、バイエルン公国の君主ウィルヘルム4世は、「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」(のちに「大麦」は「麦芽」に書き変えられ、1556年には「酵母」が書き加えられました。)という内容の「ビール純粋令」を出しました。
安い穀物などの使用を防いで、重要な産物であったビールの品質を安定させることが目的だったとされています。
これによりバイエルン公国のビールの品質は飛躍的に向上し、ホップがビールの原料として不可欠なものになりました。
その後、ドイツ統一を経て、1906年にはバイエルン地方だけでなくドイツ全土に対して適用されるようになり、1919年には国法と定められました。
以後、バイエルン公国の流れをくむドイツでは「ビール純粋令」がビールの原料の基本的な定義となっています。